古くはフェニキアが海洋国家として成立して交易などで栄えた。古代ローマ帝国もまた共和制ローマ時代のポエニ戦争によるカルタゴ征服以降は海洋国家的な側面を持ち、今日に伝える栄華を築いている。
大航海時代以降、エンリケ航海王子らの活躍により飛躍的成長を遂げたポルトガル海上帝国やオランダ海上帝国などが栄えた。近代以降においては無敵艦隊を率いるスペイン帝国、バルチック艦隊を率いるロシア帝国などの多くの強力な海軍国があった中、七つの海を制する国として成長した大英帝国が勢力均衡と植民地拡大による世界戦略を展開し、19世紀に世界屈指の海洋帝国へと成長した。
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この帝国主義の時代における海洋国家の安全保障としては、まさに制海権を手中にすることであった。とりわけ、イギリスは世界に植民地を開き、インドに東インド会社を設立、アジア進出の拠点とすることによって軍事・通商・輸送ネットワークの拡大に努めていった。しかし、アメリカの軍事力・経済力の飛躍的成長にしたがって太平洋、中東、アフリカにつながる海洋の利権を築き、一躍「海洋の盟主」へと成長した。その結果、海域世界屈指の海洋国家イギリスをも凌ぎ、海洋国家の代表格はアメリカが受け継ぐことになる。